コミュニケーションの幅を広げる!AACってなぁに?

お子さんと関わる時、

声かけやふれあい、遊びなどたくさんのコミュニケーションの取り方があります。

ひとりひとりのお子さんが違うように、関わり方も十人十色。

目の前のお子さんにとって、どんなコミュニケーションの取り方が合っているのか、

どのようにしたらお子さんの気持ちを感じ取ることができるのか、

悩むことはありませんか?

障害をもつお子さんであれば、

表情を変化させたり気持ちを言葉で伝えることが難しい場合もあるのでなおさらです。

書く・話すなどの一般的な方法でのコミュニケーションが難しいお子さんとの意思疎通のために、

療育やリハビリテーション場面では様々な手段が使われています。

今回は、補助・代替コミュニケーションと訳される『AAC』の具体的な紹介とともに、

より良くAACを活用するためのヒントをお伝えします!

AACってなぁに?

 

AACとは、

Augmentative & Alternative Communicationの頭文字をとったもので、

「拡大・代替コミュニケーション」や「補助・代替コミュニケーション」と訳されます。

肢体不自由・知的障害・視覚障害・聴覚障害・自閉症などをはじめ、

書く・話すなどでコミュニケーションをとるのが難しい人の、

自発的な意思表出を目的とした方法のことを言います。

どんなに重い障害があったとしても、

こどもたちには人やものに働きかけたい、関わりたいという気持ちがあります。

この、自分の意思を「伝えたい!」という気持ちを、

その人に残された能力とAACをうまく活用することによって、

コミュニケーションという形で実現できるのです!

お子さんはコミュニケーションを通して、

共感することの喜び、人との関わり方、そして相手に対する愛着が芽生え、

より一層「伝えたい!」という力が強くなります。

そうすることで、主体的に生きる子どもたちの世界は広がっていくのです。

AACの種類

AACというとなんだか難しそうなものをイメージしてしまいそうですが、

普段私たちが使っているような身近な手段も含まれています。

 

1:ノンテク

表情や身振り・手振りなどの道具を使わないコミュニケーション方法で、

非エイドコミュニケーションとも呼びます。

言葉の通じない海外でもコミュニケーションをとれるように、

私たちが使うボディランゲージも立派なノンテクコミュニケーションです。

表出行動

泣き声や笑い声、表情、体の緊張などが最も基本的なサインです。

指差しや物を渡す、示すなどの要求を伝えるものも含みます。

身振り・ジェスチャー

「バイバイ」「いただきます」「ちょうだい」など、手や体を使って表現する方法を言います。

また、頭を叩いて「帽子」やハンドルを持つ真似をして「車」など、ものの特徴を表現する象徴的な身振りをジェスチャーと言います。

サイン

手話や、手の動きによるサインと発声を同時に用いるマカトンなどがあります。

お互いにルールを理解し合っている状況で成立します。

そのほかにも、わずかな頭の動きや視線を使った表出方法や、

頷きやまばたきなどの体の一部を使って質問にYes/Noで答える方法、

指先で空文字を書いて意思を伝える空書などがあります。

2:ローテクコミュニケーション

文字盤

五十音表を載せた文字盤で、指で直接文字を選んだり、手や口に棒を固定して文字を指したりして一文字ずつ意思を伝えます。

文字が理解できる方とのコミュニケーションに活用できます。

手軽にオリジナルのものが作れるのも特徴です。

透明文字盤

透明なアクリル板などで作った文字盤を言います。文字盤を挟んで向かい合い、対象者が伝えたい文字を見つめて、視線の先を読み取りながら文字盤を動かします。対象者と支援者の視線が重なった先にある文字が目的の文字です。

コミュニケーションボード

絵や写真、実物などをカードにしたりノートに貼って、指差しで意思を表出するものを言います。

文字の理解は難しくても、絵や写真なら理解しやすいという方に活用できます。

また、文字や絵・写真の代わりに様々なシンボルも開発されており、それぞれの事物の特徴を表象化し、内容をイメージしやすくなっています。

PCS(Picture Communication Symbol)

Johnsonによってアメリカで開発されたシンボルで、日本語化もされています。

シンボルの種類が3000以上と豊富にあること、実物に近くわかりやすい線画が多いこと、またパソコン上で利用できることなどから、世界で最も広く使われています。

【Board Maker】  https://goboardmaker.com

3:ハイテクコミュニケーション

パソコンやタブレットなどのハイテクノロジーを用いたコミュニケーション方法を言います。

VOCA(Voice Output Communication Aids)

音声出力機能を備えたコミュニケーション機器の総称です。

あらかじめメッセージを音声として録音しておき、必要な場面でスイッチやキーを押してメッセージを再生する方法や、キーボードで一文字ずつ作成したメッセージを音声で発生させる方法があります。ナムコ社から市販されている「トーキングエイド」がよく知られています。

コミュニケーションエイド

パソコンなどの端末によって文字や絵、音声などの情報を一つの機器の中で扱うことができます。障害のある方でもパソコンを活用できるように、様々なソフトウェアやアプリが開発されています。

AACを活用するためのヒント

 

ひとりひとりに合ったテクノロジーを選択し、それぞれの手段を使い分けることで、

その人の最大限のコミュニケーション能力を引き出すことができます。

そのためには、本人だけでなく周囲の方も含めてある程度の練習が必要な場合もあります。

ですが、

結局は「コミュニケーションしたい!」と思う気持ちがいちばん大切です。

子どもたちは、「伝わった!」という実感のあるコミュニケーションの成功体験を通して

コミュニケーションに対する自信や意欲をもつようになります。

また、AACを使ったとしても、

表出できる単語やメッセージには限りがあります。

日常生活場面でも楽しみながら話ができるように、

AACを応用するなど会話を展開していく工夫も重要です。

まとめ

今回は、一般的な方法で意思疎通が取れないお子さんとのコミュニケーション手段として、

AAC(補助・代替コミュニケーション)を紹介しました

表情や身振り・ジェスチャーなどの道具を使わないノンテクコミュニケーション、

文字盤やコミュニケーションボードなどのローテクコミュニケーション、

電子機器を使用したコミュニケーションエイドなどのハイテクコミュニケーション。

それぞれの特徴を理解して使い分けることで、

その人のコミュニケーション能力を最大限に引き出すことができます。

人に思いを伝える楽しさを感じられると、

AACがツールとしてだけでなく、生活の一部や楽しみとしても活用でき、

生活の質もぐーんとあがるのではないでしょうか。

私たちが何気なく普段使っている道具も、

使い方をちょっと工夫することで活用方法は無限大です。

特別なものを用意しなければ!と思うとハードルが上がってしまいますが、

まずは手頃に準備できる身近なものから試してみてください。

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