はじめに
障がい児の療育を行う上で大切なキーワードに「F-words」があります。
今回は「Fitness」(健康)と「Fun」(楽しみ)について紹介していきたいと思います。
F-Word:③Fitness(健康)とは?
からだに障がいをもって生まれてくる子どもたちは、健常者(一般的な子ども)と何が違うのでしょうか。
からだに障がいがあるので、生まれてくるときから一般的な子どもと違うことだらけではないかと思うのではないでしょうか。
実は、障がいをもっていても骨(骨格)は同じ構造で生まれてきます。
ただ、奇形といった例外は除かれます。
しかし、同じ骨格で生まれてくるのに障がいがあると発達は遅れてしまいます。
それでは、一般的な子どもと障がいをもった子どもたちは一体何が違うのでしょうか。
なぜ、障がいがあると発達が遅れてしまうのでしょうか。
それは「Fitness」(健康)に違いがあるからです。
つまり、障がいをもった子どもたちは一般的な子どもたちと比べてそもそも健康ではないということです。
健康ではないというと風邪をひきやすかったり、熱をだしやすかったりといったことを想像すると思います。
確かにこういった症状も健康に含まれますが、筋力や持久力・代謝といったからだに関する全てのことが健康には含まれます。
そのため、健康度を高めるとそれだけでも身体的・精神的にも良い影響があります。
F-Word:③Fun(楽しみ)とは?
障がいのあるなしに関わらず、子どもたちは何を望んでいるでしょうか。
それはFun「楽しい」と感じることです。
つまり、どんなに重度な障がいがあっても楽しいと感じることは大切だということです。
また、重症心身障がい児は自分で動くことが難しいですが楽しいと感じることを望んでいます。
ただ、現在の社会は障がいがあると失敗してしまうことや困難なことの連続です。
例えば、両親を始めとした周囲の大人から、何かやりたいことがあるの?と聞かれても多くの子どもは答えることができません。
なぜかというと、これまでの人生の中で数多くの失敗と困難な経験をしているからです。
そのため、どんなに小さなことでもできるようになることは成功体験につながり、自信をつけることができます。
また、成功したことは次のステップへとつながります。
自分でできるかもしれないという意欲はどうやったらできるのかという意欲へつながり、自己効力感を高めることができます。
子どもが障がいをもっていると、どうしても大人は手を貸してしまいがちです。
必要な支援はもちろんしなければなりませんが、子どもができそうなことは大人が待つことが大切です。
あまりに干渉しすぎてしまうと、子どもの意欲・楽しみを奪ってしまうことになってしまいます。
子どもたちは私たちが思っている以上に可能性を秘めています。
障がいを持っていても、一人の個人であるということ認識していきましょう!
まとめ
今回は、療育の大切なキーワードであるF-wordの中からFitness(健康)とFun(楽しみ)について紹介しました。
健康は誰にとっても大事なことですが、障がいを持った子どもたちにとって健康でいるということはなおさら大切なことです。
健康度を保つこと、すなわち筋力・持久力・代謝機能などを高めることは子どもたちの生活力を向上させます。
また、楽しむことは子どもにとって最も大事なことです。
楽しむから活動への意欲がわき、次の活動への意欲へとつながっていきます。
障がいをもった子どもたちであっても、誰しも好奇心旺盛で自分で動きながらできるようになることが必要です。
そのため、周囲の大人は干渉しすぎないように見守るという視点が大事です。
子どもたちが楽しめるように周囲の大人がサポートしていきましょう!
※次回第3弾は、Friends(友達)とFuture(未来)について紹介していきます。
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