ご家族によっては日中ずっと子どもの緊張が高い・・・
と悩まれる方が多いのではないでしょうか?
重症心身障がい児は脳の障がいでもあるので
どうしても緊張が変化してしまいがちです。
緊張が高いと抱っこしにくいとか
体温が高くなってしまうとかさまざまな症状がみられます。
どうして緊張が高くなってしまうのか
また、どうしたら緊張をやわらげることができるのかなど
私自身もリハビリの中でよく相談を受けます。
今回は、子どもの緊張が高いときにどうしたらいいのか?
ということについて考えていきたいと思います。
どうして重症心身障がい児は緊張が高いのか?
重症心身障がい児の特徴の一つに
手や足が突っ張ってしまうなど
全身の緊張が高いという特徴があります。
緊張が高いと介助しにくくなったり
うまくからだを動かすことができなかったりなど
いろいろな障がいがでてきますよね!
でも、どうして重症心身障がい児は緊張が高くなってしまうのでしょうか?
実は理由があって
簡単に言うと脳が「からだの緊張を高くして!」と
からだじゅうに命令しているからです。
重症心身障がい児は
例えばうれしいときとか
おもちゃにさわろうとするといったときは
なおさら緊張が高くなります。
もともと緊張が高い状態から
さらに動こうとしたり、興奮したりすると
脳からの命令がより強くなります。
そうすると
なおさらからだの緊張が高くなってしまうというわけです。
重症心身障がい児は緊張が高い状態が続くと、さまざまな影響が・・・
緊張が高いということは筋肉がよく動いているということです。
※いろいろな動きがあるのではなく、決まった運動のパターンが多い
緊張が高い子どもは
いつも頑張って筋肉が働いているので
体温も高くなってしまいがちです。
逆に言うと
緊張が低い子どもは体温が低くなってしまうこともあります。
あまりにも緊張が高いと夜寝ることができないことも。
さらに何年も緊張が高い状態がつづくと
背骨が変形したり、関節が脱臼したりすることもあります。
このように緊張が高いとさまざまな影響が見られるようになります。
おすすめ!重症心身障がい児の緊張が高いときの対処法
緊張が高い状態がつづくのは
一日中同じ姿勢で過ごしている影響もあります。
重症心身障外がい児は
あおむけの姿勢が多く、いろいろなからだの動きを経験していません。
いろいろな姿勢で楽に過ごす
ポジショニングをすることで緊張をやわらげることができます。
また、子ども自身が
からだの使い方を覚えることも効果的です。
重症心身障がい児は
頑張りすぎている筋肉と働いていない筋肉のバランスがくずれています。
理学療法士による機能訓練をすることで
いろいろな姿勢と運動を経験し
子ども本人がからだの使い方を学習していくことが重要です。
まとめ~重症心身障がい児の緊張が高い理由はさまざま~
・重症心身障がい児の緊張が高い理由は脳からの指令が影響する
・緊張が高いとからだにさまざまな影響が見られる
・ポジショニングとからだの使い方を覚えることが大事
重症心身障がい児は
自分で思ったようにからだを動かすことが難しいです。
でも、それは子どもたちなりの動かし方でもあります。
ただ、そうはいっても突っ張ったような動かし方になってしまい
日中ずっと緊張が高い状態になることもあるかもしれません。
そのため、緊張が高いとご家族としては心配になると思います。
でも、からだの動かし方を覚えて
適切なポジショニングを行うなどの工夫で
だんだん、緊張をコントロールすることができるようになってくるはずです。
緊張が高くなってしまうのはなぜか
どうすれば楽に、そして子どもが動きやすくなるのか
一緒に悩みながら子どもと家族の生活のためにリハビリをしていきたいですね!
☆「放課後等デイサービスMIRAI」では、座る・立つといった機能訓練はもちろん睡眠の質を高めるためのアプローチを行っています。
また、筋膜に直接アプローチすることで血液やリンパの循環を良くし、身体のバランスを整えるメディセル療法や、さまざまなボールを使用し判断力・空間把握能力を養うバルシューレにも取り組んでいます。
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