重症心身障がい児の姿勢ケアを家庭でも!姿勢ケアに必要な2つの視点

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はじめに~家庭での姿勢ケアについて考えよう!~

障がい児を育てているご家族にとっては

毎日の生活だけでも大変だと思います。

それでも子どものために

「日々できることはないだろうか?」

と考えているご家族がほとんどではないでしょうか。

リハビリをしている中でも

「家庭の中で何かできることはないでしょうか?」

といった相談をよく受けます。

特に重症心身障がい児の場合は

なかなか自分でからだを動かすことができないので

日中過ごす姿勢はとても大切です。

ただ、そうは言っても

「どんな姿勢にしたらいいのかわからない!」

というご家族がほとんどではないでしょうか。

そこで今回は、重症心身障がい児の普段の姿勢のケアについて

理学療法士との会話形式で分かりやすく紹介していきたいと思います!

家庭での姿勢ケアは自分から動くやる気を引き出す

子どものリハビリを見ていると、限られた時間の中で

子どもをいろいろな姿勢にしているなあと感じたことはないでしょうか?

実は、いろいろな姿勢をとることは

重症心身障がい児にとってとても大切です。

子どもって誰でも好奇心旺盛なので

動きたいという意欲はみんなあると思っています。

ただ、重症心身障がい児の子どもたちは

なかなか自分で動くことが難しいですよね?

だから、いろいろな姿勢にすることで

自分から動きたい!という意欲を引き出していきます。

例えば、重症心身障がい児はあおむけの姿勢で過ごすことが多いです。

でも、あおむけばっかりだと天井しか見ることができませんよね。

もちろん、あおむけにもメリットがありますが

あおむけだけでは動きたいという意欲がわきません。

しかし、うつぶせや横向きにすることで目線が変わり

仰向けのときには見えなかった景色が見えるようになってきます。

そうすると

自分でもこの姿勢になってみたい!って子どもも思いますよね!

家庭での姿勢ケアは姿勢のメリットを考えよう!

毎日子どもの姿勢のケアをするとなるととても大変です。

しかし、姿勢のケアは

子どもにとってもご家族にとってもメリットがあると思います。

例えば、うつぶせの姿勢は、呼吸がしやすい姿勢です。

それにからだを支える部分が変わるので、

子どもの発達が促されやすいという特徴があります。

あおむけの姿勢で寝ていて

子どもが夜寝れなかったり、よく眼が覚めてしまったりといったときは

呼吸がうまくできていない場合があります。

でも、寝るときにうつぶせをするのは危ないのでちょっと・・・

という方も多いと思います。

そういったときは横向きにすると呼吸がしやすくなります。

横向きにするだけじゃなくて抱き枕を使う

など姿勢を工夫して寝かせてあげるようにすると楽に寝ることができます。

ただ、気管切開をしていたり、胃ろうをしていたりするときは

あおむけの姿勢を変えたくないですよね。

横向きやうつぶせは器具を圧迫したり、外れてしまったりすることもあります。

そういったときは、

子どもに関わる人たちで相談しながら姿勢のケアをしていきましょう。

姿勢には

「動きやすくするため」

「それぞれの姿勢のメリット」の2つの視点

で考えていく必要がありますからね!

まとめ~家庭で行う姿勢ケアに必要な2つの視点~

・自分から動くための姿勢ケアは子どもの発達のために重要

・それぞれの姿勢のメリットを知り、子どもにあった姿勢をとる

重症心身障がい児にとって毎日過ごす姿勢は

子どもたちがリラックスしたり、動きやすくなったりするために必要なケアです。

ただ、姿勢のケアをすることは

ご家族にとって大変ですし、すぐに効果がみられるものでもありません。

そのため、姿勢ケアのメリットがわかりにくい方が多いのではないでしょうか。

でも、子どもたちにあった姿勢にはさまざまなメリットがあります。

姿勢の一つひとつにメリットがあることを忘れずに

子どもたちの変化を見逃さないようにしていきましょう!

☆「放課後等デイサービスMIRAI」では、座る・立つといった機能訓練はもちろん睡眠の質を高めるためのアプローチを行っています。

また、筋膜に直接アプローチすることで血液やリンパの循環を良くし、身体のバランスを整えるメディセル療法や、さまざまなボールを使用し判断力・空間把握能力を養うバルシューレにも取り組んでいます。

「預ける場所」ではなく「よくする場所」へ。

子どもたちの未来のために、放課後等デイサービスMIRAIは取り組んでいます。

放課後等デイサービスMIRAI ホームページ

https://miraifukushi.com/

 

 

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