重度心身障がい児の睡眠 みておきたい7つのポイント!

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いつも私たちの記事を読んで頂きありがとうございます。

この記事では重度心身障がい児の睡眠について
どのような事に注目するとよいか
お話させて頂きます。

ここのところ睡眠の重要性は
広く認められるようになり、
沢山の情報がありますね。

しかし、障害をもっている方に向けた
情報はまだまだ少ないです。
また、子どもでは睡眠の特徴が
大人とは異なるため注意する点も
違ってきます。

この記事を参考にお子さんの
睡眠を違った角度からみてください。

そして、具体的な対応(薬、ベッド上の姿勢など)は
担当の医師、看護師、理学療法士の方々に
ご相談する事をおすすめします。

重度心身障がい児は合併症をもちやすく、
心身の発達状態が異なります。

だからこそ、一人ひとりに合った

睡眠方法を見つける必要があります。

そのため、具体的なご相談は
担当の専門職の方々にすることを
おすすめします。

その点をご理解された上で
以下の内容を参考にして頂けると幸いです。

光は寝入りが遅くなったり、
睡眠の質を下げることがあります。

光は睡眠や体内時計を左右する
とても重要な役割をもっています。

特に眠りにつく2~3時間程前から
明るい光が目に入ると
睡眠に悪影響があると言われています。

ここで言う明るい光とは
リビングなどの白い蛍光灯ほどの
明かるさのことを指しています。

また、寝たきりのお子さんの場合
仰向けでいることが多く、
私たちよりも照明の光が
直接目に飛び込んできます。

加えて、子どもは大人よりも
多く目の中に光を取り込むので
光の影響を受けやすいです。

したがって、眠る2~3時間前からは
オレンジ色の明かりが直接目に入らない
状況にすることで、

  • 寝入りが良くなる
  • 途中で起きる回数が減る

といった効果を期待できます。

音に敏感な場合は寝入るときにも
配慮する必要があります。

その理由は2つあります。

まず、発達障害がある方々は
しばしば音に敏感になることがあります。

そして、重度心身障がい児の方は
発達障害を併発していることもあるため
音に注意する必要があります。

次に視力が弱い場合、
代わりに耳が良くなり
音に敏感になってしまうことも
考えられます。

お子さんが寝入るときは特に
物音やテレビのボリュームに
配慮すると良いでしょう。

眠りやすい姿勢

障がい児の中には
脳性まひの方が約25%いると
言われています。

その脳性まひの影響で
身体が勝手に動いてしまったり、
意図していたよりも手足が大きく動いてしまい
お子さんが落ち着かない、楽じゃない姿勢に
なってしまうことがあります。

ときに唾液や痰などがたまって
むせてしまうこともあります。

楽な姿勢は手足の関節の動く範囲や
背骨の変形(側弯)によって
1人ひとり違います。

また、楽じゃない姿勢になってしまう
原因も違います。

したがって、理学療法士などの
専門職の方にご相談する事を
オススメします。

ご相談する際はその時の姿勢や動きを
写真や動画などで撮っておくと良いでしょう。

汗や手足の冷え

汗をかいたり、手足が
冷えていたりしませんか?

子どもは大人よりも熱を
身体の外に逃がすのが
苦手なので2つ気を付けることがあります。

まずは厚着をしないこと。

子どもは体温を調節するのに
汗をかくより、動いて熱を
逃がすほうが得意です。

厚着をすると熱がこもってしまうので、
注意しましょう。

次に部屋の気温は
夏:27度、冬:18度
の上下2度が快適と言われています。

重度心身障がい児の方の場合は
寝がえりがうてないなどの理由で

熱がこもってしまうので
夏の暑さには特に注意が必要です。

子どものいびき

お子さんがいびきをかいてはいませんか?

子どものいびきを
閉塞性睡眠時無呼吸症候群
といいます。

無呼吸といわれると少々恐ろしいですが
子どもの呼吸に関係する場所は
大人と異なるため、完全に呼吸が止まるのは
重症な場合です。

それ以外ではいびきとして
症状が現れます。

この状態になると酸素を
取り込みづらくなり、
息苦しくなります。

そのため途中で起きてしまったり、
日中に寝てしまったりすることがあります。

閉塞性無呼吸症候群の原因は

  • 未発達な身体
  • 筋緊張の異常
  • くすり

などがあります。

対応としては
理学療法士などと相談して
呼吸がしやすい姿勢を探す。

医師と相談して
くすりを調節する。

以上の方法があります。

てんかん

お子さんが理由もなく急に
泣き出してしまうことはありませんか?

とくに寝入るときや起きかけるときに
なぜか泣き出してしまう。

そしてその時に
いつもと違う目の動きを
してはいないでしょうか?

そのような時は
てんかんの症状かもしれません。

動画などでその様子を
医師にも確認してもらって、
必要であれば薬を調整してもらいましょう。

概日リズム睡眠・覚醒障害

ヒトには体内時計があります。

それがあるからこそ
活動と休息のメリハリがつきます。

夜になると眠くなるのは
この体内時計のおかげです。

しかし、重度心身障がい児は脳の
体内時計をつかさどる場所が
働きづらくなっていることもあります。

そうなると、地球の24時間に合わせた
体内時計を刻むことが難しくなってしまいます。

このような場合には
光・運動・栄養を工夫して
脳以外にもある体内時計を
調整してみることもいいでしょう。

体内時計の親玉は
脳の視交叉上核という場所にあります。

その子分のように

脳、筋肉、内臓にも体内時計があります。

普段は親玉が子分の体内時計を
調節しています。

しかし、光・運動・栄養をつかって
直接子分の体内時計を調節することも
できるのです!

けれどもそれでは変わらない
こともあります。

そんなときは医師に相談して
くすりを出してもらいましょう

まとめ

以上が重度心身障がい児の方が
寝るときに気を付けるポイントの
一例になります。

一般的で知っていることもあれば、
はじめて知ることもありましたか?

お子さんがグッスリ眠れると
ご家族の方々も安心ですよね。

ご家庭によって暮らし方はそれぞれです。

今回の記事を参考に
あなたの家庭の暮らしの中で
お子さんがグッスリ眠れる方法を
みつけて頂けると幸いです。

また、「放課後等デイサービスMIRAI」

では理学療法士がよく眠れるための
リハビリを提供しています。

ご興味のあるかたは1度ご覧ください。

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