気管切開のメリット・デメリット ~仕組みから解説~

いつも私たちの記事を読んで頂きありがとうございます。

今回は気管切開についてご紹介していきます。

この記事は

「気管切開ってなに?」

「どんな状態だとする必要があるの?」

「気管切開を提案されて戸惑っている」

そんな方に向けたものです。

これから先は以下の内容になっています。

最後まで読んで頂けると嬉しいです。

目次

  • 気管切開とは
    • 仕組み
    • 生活
    • 支援
  • 気管切開の良い点・適応
    • 適応
    • メリット
  • 気管切開のデメリット・注意点
  • まとめ

気管切開とは

気管切開をする理由は3つあります。

  1. 鼻や口から喉もとまでの空気の通り道が極端に狭い
  2. 気管に痰などが溜るが、自分で出せない
  3. 肺の働きが弱く、うまく酸素や二酸化炭素を交換できない

そんなとき、喉元に穴を開けて気管から直接、空気や痰を処理するために気管切開をします。

この方法で呼吸に関する健康上の問題が解決されて生活の幅が広がるきっかけにもなります。

仕組み

穴の部分にはカニューレと呼ばれる筒を付けて呼吸が出来るようにします。

気管切開をする場所は声帯より下になります。

この位置は食道と気管が分かれる場所よりも下です。

そのおかげで空気だけを気管切開した部分から取り込めます。

食事をした時には食べ物や飲み物が気管に入ることなく食道に流れます。

もし、気管に食べ物や飲み物が流れたとしても問題ありません。

バルーンという部分で気管を塞ぐ方法があるので、肺に入って肺炎を起こす心配はありません。

生活

気管切開をすると生活は大きく変わります。

鼻や口からチューブを通して空気を取り込んでいる場合と比較します。

  • 口から食べられる
  • チューブが引っかかって抜ける心配がなくなる
  • 抱っこしやすくなる
  • 顔がスッキリする
  • お出かけできる範囲が広がる
  • お風呂に入れる

変わらないこともあります。

気管切開をしていてもおしゃれができます!

カニューレを留めるヒモや首に巻くエプソン・バンダナを工夫する事でお出かけ先や気分に合わせて選べます。

支援

市区町村によって対象などが異なるので参考程度にしてください。

助成制度は

  • 乳幼児・こども医療費助成制度
  • 小児慢性特定疾病医療費助成制度
  • 特定疾患(難病)医療費助成制度
  • 高額療養費制度・限度額適用認定証

手当は

  • 特別児童扶養手当
  • 障がい児福祉

などがあります。

気管切開の良い点・適応

この方法は息苦しさや痰が出ずらい時に検討されるものです。

しかし、初めからは検討されません。最初は空気の通り道や、痰を出す様々な方法を試します。

それでも十分な効果がないときに気管切開を検討します。

適応

気管切開が検討される症状がこちらです。

  • 鼻や口から喉元までに極端に狭くなっている場所がある
  • 痰などを自分で吐き出すことができない
  • 酸素や二酸化炭素をうまく交換できない

以上のような症状が出る疾患として考えられるものがこちらです。

  • ALS(筋萎縮性側索硬化症)
  • ギランバレー症候群
  • 脳性麻痺
  • 気管狭窄
  • 気道軟化症

メリット

身体に穴を開けるので負担が大きい方法になります。

けれども、この方法を選択する事で良いこともあります。

1.口や鼻にチューブなどを付けなくていい

空気の通り道が狭いときはチューブや経鼻エアウェイなどで通り道を確保します。

この方法もいいですが、抜けてしまう心配や固定するテープで皮膚トラブルが起きる心配があります。またチューブなどがあることが刺激となり誤嚥や嘔吐を引き起こしたり、粘膜を傷つける恐れがあります。

気管切開では気管から空気を吸ったり吐いたりできるので、チューブや経鼻エアウェイが必要なくなります。

2.痰や食べ物の誤嚥を防げる

気管にある痰や食べ物を自分で吐き出すのが難しい場合があります。そんな時に気管切開をしていると吸引するときの負担が軽くなります。口や鼻から吸引すると気管に届くまで時間がかかります。喉を通るときにはオエッとさせてしまうこともあります。

気管から吸引ができると、すぐに目的の場所まで吸引チューブが届くのでオエッとしたり、咳で体力を消耗する事が少なくなります。

3.呼吸がラクになる

気管に直接、空気や酸素を送れるので呼吸がしやすくなります。

人工呼吸器や酸素療法(HOT)をおこなっているとき、このメリットがあります。

もし、気管に届くまでに狭くなっている場所があったり、口や鼻から空気が漏れてしまうと効果は半減してしまいます。

気管から空気や酸素を送ると他の所から漏れる心配などがなくなり安心です。

気管切開のデメリット・注意点

多くのメリットがあることをお話しましたが、デメリットもあります。

  • 誤嚥の悪化
  • 声が出せない
  • 咳が弱くなる
  • 味覚、嗅覚の低下
  • 通学、通所先の制限

気管切開をすることで、気管に食べ物が入らないようにするフタが閉まりにくくなり、誤嚥しやすくなることがあります。

そのようなときには喉頭気管分離術といわれる方法で誤嚥を予防できます。

私たちは声を出すとき、声帯を震わせています。しかし、気管切開は声帯よりも下で行うので、声帯を震わせるための空気がそこまで流れないので声を出せなくなってしまいます。

そんなときにはスピーチカニューレを使うと声を出すことができます。スピーチカニューレは気管切開した場所につける筒(カニューレ)の種類の一つです。これは声を出したいときにだけ気管から息が漏れないようにできるので声を出すことが出来るようになります。

また声帯が閉じても息が止まらないので、気管切開した部分から息が漏れてしまい、咳が弱くなりやすいです。

鼻を空気が通らないので味やにおいが分かりにくくなります。

医療的ケアを必要とするので利用できる学校や施設に制限が出てきます。

まとめ

気管切開とは、

呼吸を楽にするために喉から気管に穴を開けることでしたね。

そのメリットは

  • 気管に直接、酸素を送れる
  • 気管から直接、吸引できる
  • 気管に直接、人工呼吸器からの空気を送れる
  • 疲れにくくなる
  • よく眠れるようになる
  • 発達を促すことができる

適応になる疾患は

  • ALS(筋萎縮性側索硬化症)
  • ギランバレー症候群
  • 脳性麻痺

などがあります。

デメリットや注意点としては

  • 誤嚥の悪化
  • 咳が弱くなる
  • 声が出せない
  • 味覚、嗅覚が鈍くなる
  • 通学、通所先の制限

などがあります。

「気管切開」はじめて聞くと戸惑う方もおおいと思います。

この方法にはデメリットや注意点がいくつかあります。

しかし、この方法を選択しない事で身体に悪い影響が出てしまう事もあります。

それを取り除くことで安心して楽な状態で日常生活を送れます。

気管切開をすることで新しく制限が出ることもあります。様々な悩みや疑問が沢山でてくるでしょう。

けれどもこの方法を選ぶことで、生活の幅が広がります。

気管切開をする?しない?いつするの?

このような疑問に関しては担当の医師に相談してください。

重症心身障がい児は一人ひとり、発達の進み具合や抱えている病気が違います。

この記事はおおまかな情報を知って、あなたのお子さんに合った方法を選ぶための参考にしていただけると嬉しいです。

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