これだけは知っておこう!身体障がい児が歩行器を使うときの注意点

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身体障がい児が歩行器を使うのは歩けるようになるため?

歩行器で歩くことにはどのような意味があるのでしょうか。

もちろん歩行器を使えば

身体に障がいがあっても歩きやすくなります。

今の歩行器にはさまざまな種類があるので

身体障がい児が歩くためには便利な補装具ですよね。

でも、すべての身体障がい児が

長い距離を歩けるようになるわけではありません。

そのため、歩くことが難しい場合は

歩行器を使う別のメリットを考える必要があります。

自分で目的の場所に移動することで達成感を得られるメリット

子どもたちのやる気を高められるメリット

こういったメリットがあるので

歩行器はただ歩くためだけに使うものではないのです。

今回は、身体障がい児が

歩行器を使うときのポイントについて考えていきます。

どうして歩行器で歩くことが必要なのか?

重症心身障がい児の多くは

長い距離を歩いて移動することが難しいです。

でも、家族としては

少しでもいいから自分で歩けるようになってほしいですよね。

こういうときは

まず歩行器で歩く目的は何か?ということを考えましょう。

歩行器は目的をもって使うと

子どもたちのやる気を引き出してくれます。

5mという短い距離でも歩くことができれば

大きな達成感を得ることができるのです。

どうしても歩くことが目的になってしまいがちですが

歩行器はただ単に歩くためのものだけではありません。

しっかりと目的をもって使えば

重症心身障がい児にとっても重要な補装具になります。

からだの特徴にあった歩行器を使用しよう!

さあ歩こう!と思ったときに

歩行器ならばなんでもいいというわけにはいきません。

歩行器にはさまざまな種類があり

その中でも代表的な歩行器が2つあります。

一つはPCW(ポスチャーコントロールウォーカー)です。

名前の通り姿勢をコントロールしながら歩くことができる歩行器です。

後ろに支える部分があるので安定しており

手で押しながら歩くことができるという特徴があります。

そのため、手でからだを支えることができる子どもたちにはおすすめですね。

例えば

痙直型両麻痺などの手の麻痺症状が軽度な子や

手でつかまれば自分で立てる子などは歩きやすい歩行器です。

ただ、身体の障がいが重度な場合は歩くことが難しいことも・・・。

多くの身体障がい児が使っている歩行器ですが

からだの特徴にあったものか確認してから使うようにしましょう。

もう一つが、SRC-Wです。

この歩行器は、手で支えることが難しい場合が適応になります。

例えばからだ全体に麻痺が見られる痙直型四肢麻痺や

ディストニック型四肢麻痺の子にはおすすめです。

PCWと違ってからだを支える部分があるのが特徴で

前にもたれながら歩いて移動することができます。

手で支えられるときはPCW

PCWではちょっと難しいなというときはSRC-W

といったようにすると良いですね!

この他にも歩行器はいろいろありますが

からだの特徴に合った歩行器を使うようにしましょう。

屋内は歩行器、屋外は車いすなど移動手段を分けて考えよう!

家の中は歩行器で歩けるけど、屋外を歩くのはちょっと・・・

ということはないでしょうか。

重症心身障がい児のほとんどは

屋外を歩行器で歩くことが難しいです。

でも、家の中や学校だったら

歩行器を使って歩くことができる場合がありますよね。

こういったときは

屋内は歩行器を使って移動

屋外は車いすやバギーを使って移動といったように分けて考えましょう。

全ての移動を歩行器で行うことが難しいなら

できそうなところで歩行器を使うようにすればいいのです。

例えば

家の中は伝い歩きにして

屋外は歩行器を使うということでも良いですよね。

歩行器を使うメリットは多いので

積極的に使う場面を作っていきましょう!

~まとめ~身体障がい児が歩行器を使うときに注意したい2つのポイント

  1. 自立のために歩行器を使うのか

意欲を高めるために使うのかなど目的を明確に

  1. 移動を全て歩行器で行えないときは場面を分けて考える

歩くことは私たちにとって

目的の場所に移動したり、荷物を運びやすくしたりするために必要な動作です。

身体障がい児にとっても大切な動作で

目的をもって歩行器を使えば意欲を高めることにつながります。

身体障がい児にとって歩くことはどんな意味があるのか

歩行器を使うことで何を達成するのか

歩行器をうまく活用して

子どもたちの可能性を広げていきましょう!

☆「放課後等デイサービスMIRAI」では、座る・立つといった機能訓練はもちろん睡眠の質を高めるためのアプローチを行っています。

また、筋膜に直接アプローチすることで血液やリンパの循環を良くし、身体のバランスを整えるメディセル療法や、さまざまなボールを使用し判断力・空間把握能力を養うバルシューレにも取り組んでいます。

「預ける場所」ではなくよくする場所へ。

子どもたちの未来のために、放課後等デイサービスMIRAIは取り組んでいます。

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